反射鏡は、アルミ・銀などの金属膜や、誘電体膜などでコーティングされています。あらゆる光学系に使用され、重要な役目を持っています。全反射ミラーにおいては、R（反射率）=99.99%を実現しています。

EUVリソグラフィー用の多層膜反射ミラーの製作も行っています。
・マグネトロンスパッタ法による製作
・Mo/Si多層膜
・R = 64%　（現在） ※目標＞70%

全反射ミラーは、その名の通り、全ての光を反射する光学素子です。
光ピックアップでは、DVD、CDの2波長を反射するミラーにブルー(Blu-ray Disc、HD DVD)を加えた3波長を反射するミラーがあります。

特定波長帯域を反射します。チューナブルレーザー等のレーザー共振器用途などに使用されます。

φ2,800mm（対角線）の大型ミラーも高精度に加工しています。

増反射ミラーは、通常の金属反射膜に特殊加工することで、反射率の向上がほどこされています。アルミニウム反射膜で反射率92%以上を確保します。増反射ミラーがないと光量が不足してしまうような光学系に採用されます。

レーザーミラーは、全反射ミラーとして主に利用されますが、反射効率は自由に設定でき、最高でR（反射率）=99.99%を実現します。

ブルー（Blu-ray Disc, HD DVD)用波長、DVD用波長、CD用波長のいずれかの2波を全反射し、さらに位相差をゼロにしたミラーです。

一般にはガラスと空気との境界面においては、おおよそ、4%の残留反射が発生します。この残留反射を防止するために、誘電体膜を蒸着する事でその残留反射を、反射率0.5%以下に制御できます。多数の光学部品で構成される光学系では、一面ごとの残留反射を少なくすることが要求されます。

紫外領域におけるエキシマレーザー(KrF/ArF)に対応した反射防止膜のコーティングを行っています。

コールドミラー/フィルターは、有効な可視域の波長を選択的に反射または透過させる膜です。可視域の中で有効に使うためにはシャープな分光特性を維持する必要があります。

ハーフミラーは、一般的には透過:反射=1:1の光量に分岐する光学素子ですが、光ピックアップにおいてはビームスプリッターと同意語で使われることがあります。

ダイクロイックミラーは、特定の波長色を反射し、他の色を透過させます。

ダイクロイックフィルターは、特定の波長のみを透過し、他の色を反射させます。

バンドパスフィルター(BPF)は、特定波長を選択的に取り出す膜です。各種レーザーに対応し最高の透過率を維持します。

狭帯域バンドパスフィルターは、DWDM/CWDM用途などで、特定波長を選択的に取り出すためのフィルターです。

CWDM(Coarse Wavelength Division Multiplexing)光通信用途にて使用するバンドパスフィルターです。 使用波長帯域が20nm間隔の場合、透過帯域は14nm以上と広く、かつリップルを抑えたバンドパスフィルターを実現しています。ガラス基板のみならず、ポリイミドﾞ基板もしくは、自立膜でも製作可能です。

広帯域バンドパスフィルターは、ADM(Add Drop Multiplexer - 分岐挿入装置）用途などで特定波長を選択的に取り出すためのフィルターです。

中心波長251nmのバンドパスフィルター作成が可能です。温度安定性に優れ、所定の帯域で極めて高い透過率を達成することが可能です。

人体に害が無くコロナウイルスを殺菌する効果がある波長220〜250nm付近の膜設計および製作が可能です。

エッジフィルターは、光通信におけるCバンド/Lバンド分離・合成や、光増幅器(EDFA:Erbium Doped Fiber Amplifier)、ラマン増幅器における励起光と信号光の分離・合成などに利用されます。その名の通り、特性グラフを見ると立ち上がりがシャープな分光特性を持っていることがわかります。

ロングパスフィルター(LWPF)は、長波長を透過し短波長を反射します。任意の波長に対してシャープな分光特性を有します。

ショートパスフィルター(SWPF)は、短波長を透過し長波長を反射します。任意の波長に対してシャープな分光特性を有します。

アッテネーターは、光量加減フィルター（NDフィルター）ともよばれ、段階的または単独で光量を調整する機能を持ったフィルターです。無段階に100%から数パーセントの調光が可能になります。エキシマレーザー(KrF/ArF)にも対応できます。

任意の光量減衰（25%や50%など）を行いながら、表面反射を無くしたアッテネーター(NDフィルター）です。

干渉フィルターは、光の波長程度の厚さの透明膜で生じる干渉を利用して、所定の波長領域の光を透過、または反射させるフィルターです。

通常は色ガラスを使用しますが、この色特性を蒸着によって再現した物です。誘電体膜で構成すると、吸収の無い良質な物ができますが角度依存性が高く、使用領域が狭くなります。

IRカットフィルターは、赤外線領域をカットして可視域の波長を透過させる膜で、コールドフィルターと同様の特性を有します。

【基板材質】Blue Glass、D263、各種高耐熱樹脂フィルム

【特長】
Blue Glass：自然な色味を再現でき、画質低下につながる発色や被写界の深度の問題を改善可能。800万画素を超えるスマートフォンのメインカメラにも搭載。
D263：安価に製造される為、スマートフォンのサブカメラに搭載。
フィルム：カメラモジュールの極薄化に伴い、薄板フィルムへの成膜ニーズあり。耐熱樹脂上にIR_Cut膜を成膜します。

レーザーラマン分光用途等、医療・バイオ用途に使用されるフィルターです。医療分野、計測機器分野で蛍光検出方式が注目されています。極めて帯域の狭い特定波長帯域の透過を高い光学濃度で抑制し、その他の帯域の波長を限りなく透過させます。

光通信用の光増幅器(EDFA:Erbium Doped Fiber Amplifier)の利得等価に用いられる特殊フィルターです。最適な等価特性を実現します。

中赤外・遠赤外帯域用に設計された反射防止膜です。赤外線を用いたアプリケーションに幅広く応用する事が可能です。

中赤外・遠赤外帯域用に設計された高反射ミラーです。赤外線を用いたアプリケーションに幅広く応用する事が可能です。

【基板材質】　各種強化ガラス、サファイアガラス、樹脂等タッチパネル等のカバーガラスに使用される高性能ARコート＋高耐久性AFコート（防汚膜）加工が可能です。
カスタム製造により光学特性の向上と、高耐久性、撥水性を有するフロントウインドウを供給可能です。
反射防止膜は、視感度上、白色に調整されており、斜視状況においても色味の変化が少ない設計が可能です。

高精度の研磨および膜設計による高いレーザー耐性を持つ光学部品をご提供しております。
レーザー加工機および露光装置などで使用されています。