ビームスプリッターは、光学設計上有効な部品として多く用いられます。目的に応じて金属膜によるハーフ膜や誘電体による偏光膜のビームスプリッターなどを使用します。

780nm対応ビームスプリッターとしてだけでなく、650nm、405nmの単一波長においても使用されています。

DVD/CD（記録・再生）の2波長レーザー用ビームスプリッターです。2波長の透過率・反射率を任意に設計することができます。

・波長帯域　13.5nm
・透過/反射≧30%　分岐比50%
・基板：Si
※開発中

偏光ビームスプリッターは、入射光の偏光成分（P偏光成分とS偏光成分)を分岐することができる偏光素子（ポラライザー）で、光ピックアップでは、記録・再生光学系での信号の読み取りに使用する光を往路・復路で分岐することができます。

光通信用の偏光ビームスプリッターは、光通信帯域で戻り光の高いアイソレーションを目的とします。このため、P偏光とS偏光との比率が、1/10,000以上の消光比を維持します。

光通信用の偏光ビームスプリッターは、光通信帯域で戻り光の高いアイソレーションを目的とします。このため、P偏光とS偏光との比率が、1/10,000以上の消光比を維持します。

液晶プロジェクター用の偏光ビームスプリッターは、液晶プロジェクターの中でも、高精細プロジェクターとしてのLCOS素子用の光学系に使われます。熱の影響を避けるため光弾性定数の低いガラスを使った入射角度依存性の低い偏光ビームスプリッターです。

青色レーザー用偏光ビームスプリッターは、紫外線領域に近いブルーレーザー波長(405nm)に対応する膜設計を実現しています。

青色ダイオードを使用する最新の光ディスク技術(Blu-ray Disc、HD DVD)では、発光波長の短波長化とエネルギー密度が高くなったことにより、今まで問題なく使われてきた接着剤が信頼性の点で限界にきています。日東光器では、その問題の打開策として接着剤フリーのビームスプリッター接合方式を開発しました。

無偏光ビームスプリッター(NPBS)は、P偏光とS偏光を透過と反射の成分比率を等分にするビームスプリッターです。透過と反射の特性は、入射光の偏光成分比を維持したまま分岐します。

ポラライジングコンバーター(PLC)は、液晶プロジェクター用途では、入射ランダム偏光を一定の偏光方向にそろえる偏光変換素子としての機能があります。光源からの光は分割して並べられた偏光ビームスプリッタープリズムを通過後P、S偏光に分岐されます、その後、光の効率を上げるためP、S偏光どちらかの成分のみ1/2波長板を通過させ一定方向の偏光成分にそろえることでポラライジングコンバーターを構成します。

波長板（λ/2板）は、互いに垂直な方向に振動する偏光の光路差を1/2波長変化させる機能がある位相板です。

波長板（λ/4板）は互いに垂直な方向に振動する偏光の光路差を1/4波長変化させる機能がある位相板です。

接着剤を使用しない複板タイプ波長板です。0次オーダー対応仕様で、レーザー高出力下での使用が可能です。接着剤の吸収がない為、紫外域や赤外域で有効です。

接着剤を使用しないPBS プリズムです。レーザー高出力下での使用で有効（接着層ダメージ=透過率低下なし）。接着層による紫外光吸収（透過率低下）を防止しています。

ウォラストンプリズムは、2つの接合された結晶、方解石のプリズムからなる偏光プリズムです。垂直に入射した光は、2つのプリズムによって互いに垂直に偏光するような2つの射出光に、それぞれが反対方向へほぼ等しい量として偏光します。

偏光方位軸が45度だけ異なる4本の光束を一度に生成できます。偏光解析光学系のアナライザーとして使用すれば位相差板等を使用することなく1回の露出でストークスパラメータを得ることができます。当社はこの素子を軟質結晶の方解石で実現しました。(参考サイズ：40×40×30t)

ニコルプリズムは、複屈折をもつ2つの結晶、方解石を接合して入射自然光を直線偏光にする偏光プリズムです。

ロションプリズムは、2つの接合された結晶、方解石の直角プリズムからなる偏光プリズムです。垂直に入射する光は、2つの垂直な射出光に分かれ、一方は直進し、他方は偏角をともなって射出します。

グラントムソンプリズムは、入射自然光を直線偏光にする偏光プリズムです。入射光が端面に対して垂直となります。