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技術情報

プレス・アニール

より精密なガラス加工のために

プレス

プレスとは、成形炉(成型炉)で加熱軟化させたガラスを金型に入れ、プレス機で押して、モールド成形加工することです。

プレス加工では、次工程(研削・研磨)の時間を短縮するために、できる限り素材を最終完成形状に近い状態にすることが要求されます。

安定した光学ガラスの形状と性質を得るための成形においては、ガラスの粘度と温度の関係が特に重要です。
日東光器では、成形炉と金型に対して精密な温度管理を行っています。

プレス

アニール

アニール(焼鈍)とは、熱処理を行いガラスの光学的性能を可能な限り均質にすることです。

光学ガラスは、その性質上、絶対的な均質性(ガラス内部の状態が、どこをとってみても同じ性質)を持っていることが重要です。

ガラスの屈折率と分散値(材質による波長ごとの屈折率の変化)は原材料精製時に決定されますが、プレスを行うと、これまでのガラスの熱履歴が失われてしまうので、その後のアニーリングでガラス内部の分子同士の配列をととのえる必要があります。
レンズは屈折率と分散値(アッベ数)を重視します。高品位の光学プリズムやフィルターにおいても、内部屈折率の均質性が非常に重要です。

アニールが不充分だと、どんなに次工程の加工技術が高度でも、お客様が求める高精度の製品が作れません。
日東光器では、長年の経験で確立されたプレシジョン(精密)アニール処理を行うことで、透過波面のゆがみ、あるいは解像度低下をまねく原因となるひずみを減少させた精密ガラスを次工程にわたすことができます。

アニール



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